研究者・工場向けオゾン装置メーカーのエコデザイン株式会社。オゾンを現場で安全かつ効果的に使用する方法をアドバイスします。
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酸素分子に太陽の紫外線(波長の特に短い紫外線)があたると酸素原子が出来て、その酸素原子が酸素分子と結合してオゾンが出来ることをお話しました。
実際のところ、紫外線のあるなしに関わらず、酸素分子と酸素原子が共にある気体の中ではオゾンが出来ると考えられます。
壮大な自然現象である稲妻の中でも酸素原子が生まれ、そこからオゾンが生成されてます。
このことについてはオゾンの物語その2で少し説明しましたが、ここでやや詳しくお話します。
稲妻は雲と地面の間もしくは雲と雲の間に高電圧が発生し、一瞬の間に放電する時に空気中に流れる電流の経路です。その経路(稲妻)の中はいわゆるプラズマ状態で、電子とプラスイオンが混在してます。そして電子とプラスイオンは逆向きの方向に走ってます。このとき空気中の酸素分子は高速の電子に叩かれて一部は酸素原子になり、それが酸素分子と結合してオゾンができます。
稲妻ほど壮大でなくても大気中で放電がある場合にはほとんど必ずオゾンが発生すると考えてよいと思います。
たとえばコピー機の周りで生臭いような匂いがあったら、それはオゾンの匂いです。(ゼロックス型コピー機は紙に電荷を付着させてますが、その電荷の付着のためにコロナ放電という空気中放電をさせてます)
因みにオゾンと名前はギリシャ語の「匂う」という意味の言葉です。
電気火花(火花放電と呼ばれる空中放電の一種)が飛ぶと妙な匂いがすることに科学者が気が付いたのは1785年(Van Marum)ですが、それが新しい物質だと発見したのは1840年でその発見者のSchönbeinがオゾンという名をつけたということです。