オゾン物語 オゾンの利用……空気殺菌1ppmの効果

オゾンの利用……空気殺菌1ppmの効果

細胞膜には栄養の取り込み、不要物質の排出、細胞の運動等の機能を司る種々のの蛋白質とがあるということです。オゾンはそれらの機能に障害を与えます。

ところで細胞には損傷した蛋白質を修復する、あるいは新しい蛋白質と置きかえて元通りにする機能があると考えられます。

従ってオゾンのアタックにより損傷する速度が回復する速度より速くなると細菌の細胞は死滅し、逆であれば、生き続けることになります。

埼玉県産業技術総合センターの熊谷知哉氏が、日本医療環境オゾン研究会の本年8月の会報に「低濃度オゾン利用の有効性に関する調査研究」というタイトルの研究報告をしております。

熊谷知哉氏は既存の文献とインターネット情報より0.1ppm以下から1ppm以上に至るオゾン濃度における空気殺菌の効果に関するデータを696点集めて調査してます。

その結果「データ数が十分でなく濃度0.1ppmのオゾンの有効性を結論付けることは不可能であるが、十分な暴露時間により低濃度オゾンでも殺菌効果が得られると期待できる」としてます。

そのデータを筆者が見ると平均ではオゾン濃度0.1ppm、暴露時間10時間で細菌の生存率が10%程度(90%死滅)といったところです。

実際のデータには極めてばらつきがあり、10時間でも全く殺菌効果が認められないというデータや10時間で生存率1%(99%死滅)というデータも含まれてます。これはオゾン濃度0.1ppm程度では温度、湿度あるいは細菌の付着物の有無等の条件それから細菌の種類等により殺菌の効果が著しく異なることを意味していると考えられます。