液相中のオゾン濃度測定法(オゾン水濃度測定法)

概要

KI法による気相中のオゾン濃度測定法の原理を元に、水中のオゾン量を測定します。

用意する物
  • 1. KI(ヨウ化カリウム)
  • 2. 0.01 規定(0.01mol/l)チオ硫酸ナトリウム
  • 3. クエン酸10%水溶液
  • 4. デンプン水溶液
  • 5. ビュレット(25ml目盛り)
  • 6. ビーカー(200ml目盛り程度)
  • 7. メスシリンダー(200ml目盛り程度)
  • 8. スポイト
方法

下記(1)~(5)の手順で測定します。

(1)

KIを入れたビーカー等の容器にオゾン水を入れます。

すると、KIからヨウ素が遊離して黄色く着色します。

(2)

着色した水をメスシリンダーで200cc量り取って、新しいビーカー等の容器に移します。

そこにクエン酸をスポイトで5cc ほど加えます。

(3)

ビーカーに入れた着色した水にデンプン水溶液を入れると、デンプンとヨウ素が反応して紫色に着色します。

デンプン水溶液はデンプンをお湯で溶かして作ります。

(4)

ビュレットに入れた0.01 規定チオ硫酸ナトリウムを、紫色に着色した水によくかき混ぜながら滴下させます。

するとヨウ素とチオ硫酸ナトリウムが反応して、色が消えていきます。

(5)

色が完全に消えるまでに滴下させたチオ硫酸ナトリウムの量から、オゾン水濃度が算定できます。

[オゾン水濃度(ppm)]=[滴下チオ硫酸ナトリウム(cc)]*0.24(mg)/0.2(l)

例えば、5cc のチオ硫酸ナトリウムを滴下して、色が消えた場合は、下記の式となります。

[オゾン水濃度]=5*0.24/0.2=6(ppm)

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