研究者・工場向けオゾン装置メーカーのエコデザイン株式会社。オゾンを現場で安全かつ効果的に使用する方法をアドバイスします。
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オゾンは酸化性の非常に強い気体です。
有機物や活性炭とオゾンを反応させると火災を引き起こす可能性があります。
実際には、オゾンで火災が生じたという公式の報告は聞いたことがありません。
以下は私自身が直接聞いた、あるいは自ら体験した例です。
これらの例も実際に火災になったわけではないのですが、その可能性もあったと言う意味で伝えておきます。
実際に、ある研究所で火災が発生しかけた例があります。
この研究所では、ビーカー内のトルエンを主成分とする液に酸素原料の高濃度オゾンを吹き込んで試験をしていました。
このような試験で、直ちにトルエンが燃えることはないのですが、問題はオゾンを吹き込んでいた管を引き上げたときに起こりました。
管の先に少量のトルエンが残っていた状態で引き上げ、しかもオゾンの発生は続けたままでした。管の先の少量のオゾンがトルエンと反応し、トルエンが高温になり、ビーカー内のトルエンに引火して火災になりかけたのです。
木粉に長時間酸素原料のオゾンをあてていたとき、木粉の表面が爆発的に燃焼したことがあります。
活性炭に酸素原料の高濃度オゾンをあてると、反応熱で燃焼することがあります。
本来 物の燃焼というのはその物の温度が上昇し、発火点に到達したときに起こると考えられています。
オゾンを含有した気体による燃焼というのも例外ではないでしょう。
従って、発火点に到達しないような条件でオゾンを用いる限り燃焼は起こらないということです。
現在オゾンが実用されている殆どの分野では、全く燃焼の可能性はなく、火災の問題はありません。
ただ、特に実験などで燃焼しやすい物にオゾンを曝露する場合には注意すべきです。