オゾン物語 オゾンの利用……オゾン利用の経緯と現状

オゾンの利用……オゾン利用の経緯と現状

オゾン層のオゾンについては知っている人は多いのですが、オゾンが産業や人間の生活でいろいろ利用されていることを知っている人は少ないようです。ただ最近はマイナスイオンと並んで空気清浄器などに使われてだしていますので、そのことで結構知られてきているかもま知れません。

ところで実際オゾンが利用されているのは量的には圧倒的に上水道です。

これは上水道で水道水にオゾンを混合して、水の殺菌、脱臭、有機物分解等を行うものです。

フランスのニースで100年前(1905年)に最初のオゾンによる浄水設備が建設されたのが最初で、現在ではヨーロッパに1000箇所以上、米国及び日本で各数10箇所が運転されているといわれてます。

しかし、このところオゾンの利用が上水道以外の一般の分野へも広がりつつあります。

室内の脱臭とか非常に小さなオゾン発生器を除くと、下水道、プール、し尿処理、廃水処理、半導体、海水処理、パルプ漂白、食品殺菌、水族館の水浄化、実験用、その他で日本国内だけで既に数100箇所程度のオゾン処理施設はあるようです。

このように現在ではオゾンの利用は上水道以外の一般の分野に広がってますが、実際にはそれほど急速な展開をしてるわけではないと思います。

どうもオゾン利用というのはブームみたいなものがあって、騒がれては一時的に盛り上がって、やがて下火になる、というのを繰り返してきているようです。

この理由として、次が考えられます。

  • オゾン関連装置が高いので普及しない。
  • オゾン関連装置が壊れやすくメンテナンスの手間がかかる。
  • 期待されたほどの性能が出ないことがある。
  • オゾン濃度の測定器が高価で、計器なしの運転で不安がある。
  • オゾン濃度と効果の関係について科学的根拠のあるデータが乏しい。
  • オゾン発生量は気温や湿度に影響され易く安定しにくい。
  • オゾンに毒性があり、不安を掻き立てる。

つまり、オゾンは環境残留性がない理想的な処理法ということで採用しても、実際に使って見ると上のような問題が見えてきて下火になってしまうというパターンの繰り返しがあるように見えます。

しかし、このような見かけ上の波とは別に、底辺では確実にオゾン利用への道が展開されつつあるとも感じてます。