オゾン物語 オゾンの利用……オゾン利用の背景

オゾンの利用……オゾン利用の背景

オゾンは酸素原子が3つくっついただけの化合物です。

この簡単な化合物が、近年非常にいろいろな分野で利用されて来てます。

何故オゾンはこの様に利用されてきているのでしょうか?

一般論から言うと人間は地球にあるものをほとんど何でも利用してます。

人間は「道具を使う動物」と定義されたこともあるようですが、今日では道具を使う動物が人間以外に多種いるといわれてます。そこで人間は「何でも利用する動物」と言うほうが適切かも知れません。そのような人間が「オゾン」を利用しても何ら不思議はないわけです。

因みに人間は産業革命以来、地球の大気に自然に存在する気体のほとんど全ての種類について利用する方法を探しだしてきています。

たとえば酸素は医療や酸素アセチレン溶接に、窒素は酸化防止や液体窒素として、アルゴンはアルゴン溶接に、炭酸ガスはドライアイスやレーザー(炭酸ガスレーザー)に、ヘリウムは飛行船や液体ヘリウムとして、キセノンはランプやレーザー(エキシマーレーザー)になどです。

そのようなことからして人間がオゾンにも着目して、その利用の方法を探し出して来たことは自然の成り行きとも言えるでしょう。

しかしオゾンは他の種類の気体と異なり、自然状態ではごく微量にしか存在せず、消滅しやすく、さらに毒性まであって取扱いが難しいため、その用途開発は他の気体に比して遅れて進んできてます。

ところが近年その用途開発が以前に比すると非常に急速に進められているように見られます。この背景にあるのは主に次の二つであると思われます。

  • オゾン発生技術をはじめ、オゾンの生成、除去、測定当のオゾン取扱技術の発展
  • オゾン利用が循環型社会を目指す社会全体の潮流にマッチングしていること

ところで上記二つの背景があったとしても、オゾンが本当に役に立つものでなければその利用の発展というものはあり得ないでしょう。

正直な話をさせてもらうと、オゾン発生器を製造、販売している会社の社長である私にしてもオゾンがどのような分野で本当にどれほど役立つものであるかは未知数です。

次はオゾンの特質とその特質が原理的に私達にどのような利益を齎し得るかをやや、哲学的に考えてみたいと思います。