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オゾンはオゾン自身での爆発だけでなく、他の物質と反応することにより爆発する可能性があります。
空気も可燃性の気体と混合していると爆発することがあります。
よくガス爆発という事故がありますが、これは大抵、空気が都市ガスやプロパンガスとある比率で混合した状態が出来て、そこに点火源(火、火花等)が存在したときに発生する爆発です。
このように空気すら他の物質と反応して爆発するのですから、オゾンガスという空気より酸化性の強いガスが爆発するのは当然のことと言えるでしょう。
空気についてはどのような気体がどのような濃度で混合した場合に爆発するかということについてよく調べられています。
たとえばプロパンガスが空気中に体積比で2.1~9.5%の範囲に存在すると爆発する可能性があります。
この爆発する可能性のある濃度の範囲は爆発限界と言われ、特に爆発を引き起こす最低の濃度を爆発下限濃度と言われています。プロパンガスでは2.1%が空気中での爆発下限濃度ということになります。
このような爆発限界に関するデータはオゾンガスと他のガスの混合物についてはあまりないようです。
ところで、オゾンを含んだ空気中での爆発下限濃度は、普通の空気中での爆発限界よりも低く、オゾンを含んだ酸素中での爆発下限濃度は更に低い領域にあるはずです。
従って、オゾンが可燃性ガスと混合する場合にはその可燃性ガスの濃度が空気中での爆発下限濃度より十分低くなるような配慮が必要だと思います。
次は、オゾン分解に用いる活性炭の爆発についてです。「次の話へ進む」へどうぞ。