
| 導入企業 | 四国水族館 様 |
|---|---|
| インタビュー | 管理部 藤本 達弥 様、片山 豊心 様 |
| 所在地 | 香川県綾歌郡宇多津町 |
| 使用目的 | 除菌、脱臭、水処理、脱色、生物 |
| 使用製品 | 産業用ラジエータ冷却式オゾン発生器 ファボゾン40 FOG-RC40G 冷却水不要なのに高濃度・高安定性。現場でのオゾン利用の利便を考えた設計です。 |
課題解決のポイント
展示用の大水槽(650㎥、四国最大)の「殺菌・脱色」を目的に、プロテインスキマーへオゾンガスを添加
展示水槽の管理のため、残留性のないオゾンで殺菌し、健康管理にも活用
排泄物など由来の黄ばみを脱色し、水の「きれいな青」を出すための水質改善
副次効果として、排水貯留槽につながる系統で下水臭の脱臭にも寄与し、地下機械室の作業環境が改善
課題 ―大水槽の水質(殺菌・見た目の青さ)維持と、塩素を使わない衛生管理
- 四国最大の大水槽の飼育水を安全に殺菌したい
魚の健康管理の観点から殺菌は重要ですが、魚には塩素が使えないため、別の方法で安全に殺菌できる手段が必要となります。
- 水の黄ばみを取って、展示として「きれいな青」を出したい
浮遊物はろ過槽で取れるが、水のきれいな青を出すには、魚の排泄物などから出る黄ばみを脱色する必要があります。特に、四国水族館は「絵画的な展示」をテーマにしており、水槽がきれいであることは非常に重要な要件でした。水の黄ばみを取ることは、紫外線殺菌装置(UV殺菌装置)では不可能です。

綿津見の景
四国水族館を代表する展示水槽の一つです。太平洋の大海原を回遊魚たちの遊泳行動を、四国最大の650㎥を誇る大水槽でダイナミックに展示。飼育が難しいとされるカツオ類の飼育にも挑戦しております。
解決 ―プロテインスキマーへオゾン添加し、大水槽の殺菌と脱色を同時に実施
プロテインスキマー内にオゾンを吹き込み、大水槽の飼育水の殺菌および脱色用に使用しています。オゾンは特に水の黄ばみを取ることがメインの役割で、綿津見の景の「太平洋の大海原」を表現するのに貢献しています。
プロテインスキマーに通す前に、浮遊物はろ過槽で前段処理を行い、魚の排せつ物などから出る黄ばみについてはプロテインスキマーとオゾンの組み合わせで脱色しています。粗取りによってオゾンが主に反応させたい水の黄ばみに集中的に反応させることが出来、処理効率が向上します。加えて、オゾンはタンパク質汚れの発泡性を向上させます。発泡したタンパク質汚れは、プロテインスキマーで効率的に回収されます。
以上のように、四国最大の大水槽「綿津見の景」の650㎥という非常に大きな水槽に対して、複数の浄化処理装置を用いて水質管理を行っています。

「綿津見の景」の水質管理システム(概要)
製品の使い方 ―オゾン発生器+流量調節器+プロテインスキマー(複数基へ均等供給)
① 飼育水は、ろ過槽を通じて浮遊物や大きな汚れを前段処理した後に、プロテインスキマーに供給される。スキマーが3基あるため、1台のオゾンガスを均等に供給できるよう専用の流量調節器を接続
② オゾン発生器で生成したオゾンガスを、流量調節器を介してプロテインスキマーのガス注入口へ供給
③ プロテインスキマー内で水槽水と混合させ、殺菌・脱色を実施



導入後の成果:オゾン導入から「たったの一晩で」水の見た目が改善。殺菌・脱色に加え、臭気面でも効果
プロテインスキマーへのオゾン添加により、展示水槽の殺菌・脱色が進み、見た目の水質改善を実感。副次的に排水臭の脱臭にもつながり、作業環境が改善しました。
- 展示水槽の脱色が進み、水の「青さ」が出る
魚の排泄物などに由来する黄ばみを脱色し、展示として求める水のきれいな青を表現できるようになりました。
- 塩素を使わずに殺菌でき、魚の健康管理に寄与
現在のところ、展示水槽で大量死などの問題は発生しておりません。
- 排水臭の脱臭にもつながり、地下機械室の作業環境が改善
プロテインスキマーが排水貯留槽につながる構成のため、下水臭の脱臭にも波及し、地下機械室の作業環境改善につながりました。

オゾン導入前後の水槽の色の変化
お客様の声
プロテインスキマー内にオゾンを吹き込むことで、大水槽の飼育水の殺菌と脱色に活用しています。魚には塩素が使えないので、残留性のないオゾンで殺菌できるのは大きいです。また、黄ばみを脱色して水のきれいな青を出す上でも役立っています。
副次的な効果として、排水臭の脱臭にもつながり地下機械室の作業環境が改善しました。導入して良かった点は、コストが安く、ハイパワーでもコンパクトなこと、メンテナンスが容易で使い勝手が良いことです。改善要望としては、放電管の交換時期が分かる指標(点灯時間など)や、吐出口ホースが外れにくい接続方式にしてほしい点があります。
インタビュー
――どんな水族館なのですか?
四国水景をテーマにした水族館で、四国近辺で見られる生き物を中心に約400種、14000点を展示しております。身近な自然を通じて、自然の豊かさや、生き物と人がどのように関わってきたか考えるきっかけになればという思いを込めています。
「神無月の景」では、本館のマスコットキャラクターのモデルにもなっているアカシュモクザメを下から望むことができ、幻想的な光景を見ることができます。実はこのシュモクザメも、西日本では昔から身近にいる生物の一種です。

四国水族館のマスコットキャラクター、しゅこくん
――この水族館のイチオシを教えてください。
まず何より水族館からの瀬戸内海のロケーションです。瀬戸内海独特の凪や、きれいな干潟、イルカと共に瀬戸内海に沈む夕日など、瀬戸内海の魅力がたっぷりと詰まっています。瀬戸大橋も見れます。
また、展示水槽は絵画的な展示を意識していて、幻想的な光景を見ることができます。
子供はもちろんのこと、大人も楽しめるような水族館です。お近くに寄りましたら是非いらしてください。

まるで絵画みたいな水槽。この光景はほんの一部にすぎません。
――業務内容を教えてください。
水族館館内の飼育設備の保守管理、植栽の管理など様々なことを行っております。具体的には、取水・排水設備、水質維持用のろ過槽、プロテインスキマー、殺菌装置、生体維持用のブロワーポンプや熱源機器、魚搬入用クレーン等の機器管理、配管の設計・設置などの展示水槽に関する部分の保守管理から、樹木・芝の剪定・水やり・施肥・殺虫・雑草除去などの植栽管理まで幅広く行っております。
――オゾンをどのようなことに使われているのですか?
プロテインスキマー内にオゾンを吹き込むことで、大水槽の飼育水の殺菌および脱色用に使用しております。浮遊物はろ過槽で取れるのですが、水のきれいな青を出すには、魚の排泄物などから出る黄ばみを脱色する必要があります。また、魚の健康管理という意味でも、魚には塩素が使えないので、残留性のないオゾンで殺菌を行っております。
また、これは副次的な効果ですが、プロテインスキマーがそのまま排水貯留槽につながっているので、それが排水の下水臭の脱臭にもつながり、地下機械室の作業環境が改善しました。

超至近距離でペンギンを見ることもできます。
――当社のオゾン発生器を導入してよかった点はありますか?
まずコストが安かったというのが一番です。また、ハイパワーな割にサイズがコンパクトな点がいいです。まだ導入して1年ちょっとしか経っていないのでまだ壊れやすさなどは分からないですが、普段のメンテナンス自体は容易なので使い勝手はいいです。
――当社のオゾン発生器の改善してほしい点はありますか?
まず、放電管の交換時期が分からないです。蛍光灯は暗くなるので分かるのですが。交換指標、例えば点灯時間数などを明記して欲しいです。
また、オゾンの吐出口に関してニップルに刺したホースを樹脂バンドで止めただけのものなので、機械の振動でホースが外れていることがあります。幸い漏洩オゾン量が少なかったので問題なかったのですが、ホースが外れにくいテフロン製のユニオンにしてほしいです。
―ありがとうございました。

ちなみに、藤本さんのお勧めはトビハゼ。人間らしい仕草が可愛らしいとか。
使用機種の詳細はこちらから
産業用ラジエータ冷却式オゾン発生器 ファボゾンシリーズ ファボゾン40

外部冷却水が不要でありながら、オゾン発生量は40g/h。高耐久性、濃度の安定性に優れます。現場でのオゾン利用の利便を考えた設計です。
■40g/h・最大180g/m³
■冷却水不要のラジエータ式
■外部I/O標準搭載で設備連動
■流量計5/10L、大規模運用
