5. オゾン利用技術関連

促進酸化処理法

Advanced oxidation process. (AOP)

言葉の意味からは「何らかの手段で従来に比して酸化作用を強めて酸化処理を行う方法」ですが、特に水中有機物の除去にオゾン、紫外線、過酸化水素のいずれか二つの組み合わせた方法を呼ぶことが多いようです。

ここではやや広くオゾン、紫外線、過酸化水素に加えて無機酸、有機酸、超音波、触媒、赤外線、マイクロ波等のうち二つ以上を組み合わせた方法として捉えておきます。

特にオゾンと他の一つの組み合わせで言うと次となります。

  • 1. オゾン/紫外線法(UV/オゾン酸化処理法)
  • 2. オゾン/過酸化水素法
  • 3. オゾン/無機酸法
  • 4. オゾン/有機酸法
  • 5. オゾン/超音波法
  • 6. オゾン/触媒法
  • 7. オゾン/赤外線法
  • 8. オゾン/マイクロ波法

これらは、いずれもオゾンのみでは十分な酸化が達成されない場合、あるいはオゾンだけで酸化が達成されても実用上十分な酸化速度が得られない場合の酸化処理法の候補となります。

酸化処理の対象としてはたとえば次の分野があげられます。

  • 1. 水中有機物……ダイオキシン、油分、残留農薬、し尿処理水等
  • 2. 気体中有機物……臭気、VOC、ダイオキシン等
  • 3. 固体表面洗浄……シリコンウエファ、金属、セラミック、LED等
  • 4. 固体表面酸化物形成……半導体、ステンレス不動態膜、機能性酸化膜等
  • 5. その他……有機物合成、ダイヤモンド微粉末精製、ナノテクノロジー分野新物質合成、接着部前処理など

オゾンの用い方としては次が考えられます。

  • 1. 気体状オゾン
  • 2. オゾン水
  • 3. 気体状オゾンとオゾン水の組み合わせ

このように考えると促進酸化処理の方法、分野等は広範です。

現在促進酸化処理法は主に、水中の有害有機物除去の分野で開発が進められ、成果が上がってきているようですが、今後多方面への応用開発が進展すると推定されます。

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