1. オゾン利用試験装置の構成方法

構成要素

各系統のそれぞれの部分の構成要素は試験目的に応じて様々ですが、次の例があります。

  • 1. 原料気体供給部
  • 2. オゾン発生器
  • 3. 試験部
  • 4. オゾン除去部
  • 5. オゾン測定部
  • 6. オゾン水製造部
1. 原料気体供給部
  • (1)ボンベ(酸素、空気、その他酸素含有気体)+圧力調整器
  • (2)空気ポンプ+乾燥器(シリカゲル、ゼオライト系吸着材)
  • (3)PSA方式(コンプレッサ+圧力スイング式酸素発生器)
  • (4)空気ポンプ
  • (5)ファン

通常、上記に流量計を付帯させます。

(3)PSA(Pressure Swing Adsorptionの略)方式は工業用には多く用いられていますが、高価であり、長期間の試験でなければ(1)のボンベを用いるのが確実です。

特に数%程度の高濃度オゾンを用いる場合は酸素ボンベが必要です。

そのような高濃度が必要でなければ(2)もしくは(4)の空気ポンプを用いる方法が簡便です。

空気ポンプは熱帯魚の水槽用に用いるものでも十分に機能し、長時間の試験にも耐えます。

乾燥器はシリカゲルを充填した容器を用いるのが簡易です。

例えば、1リットルのポリエチレンもしくはポリプロピレン等の容器にシリカゲルを充填して、500cc/minで一週間程度の連続試験が可能です。

2. オゾン発生器
  • (1)無声放電式オゾン発生器
  • (2)沿面放電式オゾン発生器

オゾン発生器は現在オゾン発生量、オゾン濃度により種々のものが市販されてます。

大型のものは同心円筒状もしくは並行平板上の電極の間に10kV程度の交流電圧をかけて放電を起こさせる無声放電式が用いられていますが、小型ではガラス、セラミック等の誘電体の表面に放電を発生させる沿面放電式のものもあります。

3. 試験部
  • (1)密閉型ボックス
  • (2)非密閉型ボックス
  • (3)反応器(温度制御機能付円筒容器)
  • (4)バブラー(液体を対象とする試験)
  • (5)充填塔(液体を対象とする試験)
4. オゾン除去部
  • (1)オゾン除去触媒充填筒
  • (2)吸着材充填筒(モレキュラーシーブ、シリカゲル)
  • (3)活性炭充填筒
  • (4)燃料炭充填筒
  • (5)熱分解反応器
  • (6)薬液バブラー(アルカリ液、KI液等)
5. オゾン測定部
  • (1)KI法測定用バブラー
  • (2)検知管挿入部
  • (3)紫外線式オゾン濃度計
6. オゾン水製造部
  • (1)オゾン溶解用バブラー
  • (2)充填塔式オゾン溶解槽
  • (3)オゾン溶解用エジェクター
  • (4)オゾン溶解膜充填筒

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