3. オゾンの安全な取り扱いのために

安全対策
  • 作業環境許容濃度を守るための対策
  • 爆燃及び爆発対策
  • 火災対策
作業環境許容濃度を守るための対策
  • (1)オゾン含有気体放出時の手段
  • (2)オゾン濃度の測定
(1)オゾン含有気体放出時の手段

オゾン含有気体を作業環境に放出する場合は希釈放出もしくは活性炭、オゾン除去触媒、オゾン吸着剤等によるオゾン除去を行って放出し、作業環境オゾン濃度が0.1ppmを越えないようにする。

(2)オゾン濃度の測定

ガス検知管、オゾンモニター等を用いて作業環境オゾン濃度を測定し、0.1ppm以下を確認する。

爆燃及び爆発対策

次の(1)~(3)についての配慮をおすすめします。

(1)

必要のない限り、20.5%以上の高濃度オゾンを使用しない。

(2)

オゾン濃度が酸素中20.5~48%(1気圧の場合)においては爆燃の可能性があるため、オゾン含有ガスの流路に着火源を置かない。

またオゾンの貯留量を必要最小限度とするように配慮する。

(3)

オゾン濃度が酸素中48%(1気圧)以上は爆発の可能性があるため、取扱量を最小限度に抑え、且つ爆発しても人的被害のないように防御処置を講じる。

なお、大気圧より低い圧力では、圧力が低いほど爆発しにくいようです。

高圧での爆発条件等は明らかでなく、利用者が個々に安全範囲を見極めつつ使用するようお勧めします。

火災対策

次の(1)~(3)についての配慮をおすすめします。

(1)

オゾン含有酸素は、必要のない限りオゾンと反応性の高い物質に接触させない。

(2)

オゾン含有酸素の放出は希釈放出もしくは無機物の触媒、吸着剤によりオゾンを除去して放出する。

特にオゾン含有酸素に対する活性炭の使用は厳禁。

(3)

必要によりオゾン含有酸素をオゾンと反応性の高い物質に接触させる場合は、不燃性の容器内において行うなど、火災の起こらないよう配慮する。

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