
はじめに
産業用オゾン発生器ファボゾン5(FOG-AC5G)は、原料ガスをつないで電源を入れるだけでオゾンを発生できる装置です。この記事では、運転前の準備から運転の開始、終了までの基本的な操作手順を、はじめて使う方にもわかりやすいように順を追って解説します。
記事のポイント
-
ファボゾン5(FOG-AC5G)は原料ガスと電源をつなぐだけで使える小型のオゾン発生器
-
使用前に設置・配管・電源とアースの接続をする
-
運転は原料ガスの供給→流量と圧力の調整→電源ONをして運転を開始する
-
オゾンの発生量は前面の出力調節ボリュームで0〜100%に調整できる
-
終了時は電源を切り、オゾンをパージしてから原料ガスの供給を止める
ファボゾン5(FOG-AC5G)とは?
ファボゾン5(FOG-AC5G)は、酸素を原料にしてオゾンガスを発生させる産業用/研究用のオゾン発生器です。原料ガスを供給してAC100V電源につなぎ、電源スイッチを入れるだけでオゾンを発生でき、前面のつまみで発生量を調整できます。小型で軽く、設置場所を取りにくいのも特長です。
動画:2分半で分かるファボゾン5の使い方
実際の接続や操作の流れを動画で確認できます。
運転前の準備 用意するもの
オゾン発生器を運転する前に、以下のものをご用意ください。
| 原料ガス | 産業用グレードのボンベ酸素やPSA酸素 |
|---|---|
| 配管チューブ | 外径6mmもしくは1/4インチ。材質はPFAもしくはPTFEのチューブ |
| 電源 | コンセントAC100V ※アース付き推奨 |
オゾン発生器の設置と電源の接続
運転の前に、装置の設置、電源とアースの接続、配管の接続を済ませます。
オゾン発生器の設置は水平で安定した屋内に行い、壁などから10cm以上離します。テーブルの上などに置くような形がおすすめです。
付属の電源コードを発生器側とアース付きコンセント側にそれぞれ差し込み、一般的なAC100Vコンセントに接続します。

オゾン発生器の配管接続
原料ガス入口、オゾンガス出口にチューブを配管します。配管には外径6mmもしくは1/4インチのPFAチューブやPTFEチューブなど耐オゾン性のある素材を使い、漏れがないよう確実につなぎます。

フッ素樹脂継手は6mm、1/4インチ兼用の継手になっております。以下の手順に従って配管を接続してください。手締めでも漏れなく締めることができますが、確実に締めるためにはスパナで本締めを行ってください。

フッ素樹脂継手配管手順
|
①継手に付属しているナットを外します。 |
|
②外したナットに配管を通します。 |
|
③ナットを付けた配管の先端を継手本体の穴へまっすぐに差し込み、奥に当たるまで押し込みます。 |
|
④ナットをねじに取り付け、手締めで抵抗が強くなる部分まで締めてから、スパナで本締めします。スパナで本締めする回転数は1+1/4回転です。 ※増締めが必要になった場合1/8〜1/4回転追加します。 |
運転を始める手順
まず、流量調節弁を右に回して閉じた状態にしてから、原料ガスを供給します。


次に流量調節弁をゆっくり左に開き、流量計を見ながら使う流量に合わせます。圧力計が約0.1MPaGになるよう調整できたら、メインスイッチをONにし、出力調節ボリュームを回してオゾンガスを発生させます。
オゾン発生量の調整
オゾンの発生量は、前面の出力調節ボリュームで0〜100%まで無段階に調整できます。必要な量に合わせてつまみを回すだけで設定できます。必要なオゾン量は、オゾン濃度計で測定するか、簡易的には性能検査表のデータから読み取って確認できます。

上級者向け:外部入出力端子
外部入出力端子を使えば、離れた場所からのON/OFFや出力の調整も行えます。システムへの組み込み用途として使えるほか、濃度計などと連携することで、一定のオゾン濃度を保ちながら運転する制御も可能です。
実装されている端子の詳細は以下の表をご覧ください。
外部入出力端子一覧
| 端子番号 | 信号名 | 機能 |
| 1,2 | 放電出力 |
装置前面の電流計表示値(消費電流値)が0.2A以上の場合に出力します。 無電圧a接点出力 |
| 3,4 | リモート切替 |
オゾン出力調節のリモート接続切り替えです。 接点開放:本装置前面の出力調節ボリュームでオゾン濃度を調節します。 接点短絡:端子5,6入力で濃度調節を行います。 |
| 5,6 | オゾン出力調整 |
端子3,4を短絡で有効となり、オゾン濃度の出力調節をリモートで行います。 端子5:DC0~5V(0~100%)入力 端子6:GND入力 |
| 7,8 | リモート運転入力 |
リモート運転の入力です。 接点短絡:オゾン発生(出荷時) 接点開放:オゾン発生停止 |
| 9,10 | 使用しません |
端子台仕様
| 装置端子台 |
プッシュイン式端子台 FKC 2,5/10-STF-5,08, Phoenix Contact |
| 推奨端子 |
棒端子 AI0.25-8YE, Phoenix Contact |
運転を終えるときの手順
運転を終えるときは、まずメインスイッチをOFFにします。その後、原料ガスを1L/min以上で1分間ほど流し続け、装置内部に残留したオゾンガスを排出します(パージ)。最後に原料ガスの供給を止めれば終了です。残ったオゾンを排出しておくことが安全につながります。
使用中に強いオゾン臭を感じたら、すぐに運転を中止して十分に換気してください。オゾンは人体に影響を及ぼすおそれがあるため、有人空間に漏れ出さないよう、配管の漏れがないか日頃から確認しておくと安心です。
よくあるご質問
- Q電源を入れてもオゾンが出ません。どうすればいいですか?
- A
まず原料ガスがきちんと供給され、流量調節弁が開いているかを確認してください。内部の温度上昇で安全スイッチが働いている場合は、運転を止めて冷えると自動で復帰します。背面のファンフィルターの汚れも確認しましょう。
- Q原料ガスには何を使えばよいですか?
- A
ボンベ酸素(一般工業用)またはPSA酸素を使用します。G1グレードの純酸素を使用した場合、オゾンが発生しない場合がございます。純酸素を使うときは、1vol%の窒素または二酸化炭素を加えてください。
- Qオゾンの発生量はどのくらい調整できますか?
- A
前面の出力調節ボリュームで0〜100%まで調整できます。酸素流量5L/min時には最大で約5g/hの量のオゾンを発生でき、酸素流量0.5L/min時には最大70g/Nm³以上の濃度が得られます。用途に合わせて無理のない範囲で調整してください。
- Q運転を終えたあと、すぐに片づけてよいですか?
- A
電源を切ったあとは、原料ガスを1L/min以上で1分間ほど流し、装置内に残ったオゾンガスをパージしてから供給を止めてください。残ったオゾンを排出しておくことで、安全に保管や取り扱いができます。
- Q設置やメンテナンスで注意することはありますか?
- A
直射日光や風雨を避け、水平で安定した屋内に、壁から10cm以上離して設置してください。内部には石英ガラスの部品があるため、移動や設置の際は衝撃を与えないようにします。また0℃以下になると内部の溶液が凍結して破損する恐れがあるため、保管や輸送時の温度管理にも注意しましょう。
まとめ
FOG-AC5Gの操作は、準備(設置・配管・電源とアース)→原料ガスの供給と流量・圧力の調整→メインスイッチON→出力調整、という流れが基本です。終了時は電源を切り、オゾンをパージしてからガスを止めます。手順を守れば、はじめての方でも安全にオゾンを利用できます。
- オゾンは高濃度で人体に有害となるおそれがあります。必ず換気を確保し、適切な安全対策の上で使用してください。
- 用途・環境により必要な対策は異なります。設置・運用に不安がある場合は専門家に相談してください。
オゾンのことなら「オゾンなんでも相談窓口」
オゾンの使い方や、機種選びで迷ったときは、専門スタッフに相談できる「オゾンなんでも相談窓口」をご活用ください。用途や設置環境に合わせて、基礎的な疑問から具体的な運用方法までわかりやすくご案内します。
メール・お電話からのお問い合わせも受け付けております。
メール:mail@ecodesign-labo.jp
お電話:0493-72-6161
FAX:0493-72-6162
[24時間受付中]
[平日 9:00–18:00]
[24時間受付中]
メール:mail@ecodesign-labo.jp
[24時間受付中]
お電話:0493-72-6161
[平日 9:00–18:00]
FAX:0493-72-6162
[24時間受付中]



